モジュール
空気中の動き、生成ユニット


将来には、新しい技術の価値と実用化は、一つ一つの技術的対象物に置かれるのではなくて、技術アイディアシステムの自己組織化中におかれるでしょう。

“素材のある所には、幾何学がある”という言明でJ.Keplerが明らかにした様に、その原理は、構成物を形成する際、自然が創り出したシステム、即ち鉱物や植物が創り出したシステム、並びに人工的に合成されたシステムに基礎が置かれています。

自然は、その際簡単で幾何学的な姿を構成要素にしています。戦略は簡単で目的に叶っています。単純な構成原理のお陰で、一方では、最高度の安定性に到達しています。他方では、この考案は、変化する環境条件に対して最善に反応出来る様になっています。

この構成形成は、大宇宙の範囲内丈でなく、分子の範囲内でも行われています。

もっと詳しく観察すれば、この構成関係は、更に広範囲の分野に見られます。例えば、数学、コンピューター技術、静力学、化学、ナノ技術などとして、また同様に、我々太陽系システムの惑星軌道上の流れにも見受けられます。音楽のインターヴァルさえも立体構成関係の中に成立しています。この構成は、常にいたる所に存在するのです。この空間的、平面的測定基準のアイデアを一貫して一つの分母で割ると、同じ側面をもった三角形が意味を持つユニットとして残ります。三角点を通じて、はじめて一つの平面が出来上がります。

デザインと研究の歴史の中には、常にこの原理が現れて来ます;プラトン(Platon)から始まって、ブックミンスターフラー(Buckminsterfuller)、更にはフライ オットー(Frei Otto)に至る迄。四角や正方形を基礎にした直線ではなくて、同じ側面を持った三角形上に構成することへの感激は、未来への多々なる考案とイメージに繋がりました。次ぎの事も同様です:

小さな飛ぶモジュールが色々の方角から飛び交って一緒になり、形を成し、結合し、一定の課題を負う為に一つのユニットになります。これが遂行されると、新しい形を形成する為にまた分裂します。モジュールが結合する事によって、夫々の二局面が、際限無く三局面の形を形成しうるでしょう、そしてそれは、周りの環境の要求に適合します。

群れの知性、ナノ技術、エネルギー技術、ロボット技術、並びに高度な新しいコンピューター技術中の能力など、研究された将来のテクノロジーの実用化が、それを可能にします。

極小のユニットとして、同じ側面を持つ三角形がこの要求を満たします。そのモジュールは、数とは関係なく、二局面及び三局面の形に完成した全体を形成してくれます。構造は、引張り強度もあり、圧力にも良く耐えます。

トランスポートシステム
モジュールのトランスポートシステムは、重さや体積や距離によって、必要なユニットの数を直接決める事が出来るという長所があります。
人間を救助する為にも、例えば雪崩の犠牲者を捜索する場合とか、広大な地域を探し廻らねばならない時とか、地雷を取り除く作業や、地球上、又は他の惑星のまだ研究されていない地域を調査する場合にもモジュールの群れを出動させる事が想定できます。

天蓋風屋根(キャノピー)
素材が柔軟性のあるものなら、空間に張り出した屋根が考えられます。駆動装置と半浸透性の幕の助けをかりて、空間のエアコンディションをコントロールする、自立した屋根が想定できます。

油幕除去システム
タンカーの事故で流れ出た原油除去の主な問題は、往々にして悪天候であることで、これ迄のオイルバーリアや油回収船を出動させるのが不可能になります。出動場所に飛んでゆく小さな飛行ユニットが油膜を包み込んで、水の中でお互いに結合すれば、意味のある使用方法でしょう。

エアーリフト
使用方法にからいって、モジュールの動きは、我々の大気空間に限定されていません。このモジュールは、宇宙の中で、例えば将来地球と火星とのエアーリフトになる事も想定できます。お互いに結び付いた飛行モジュールの長所は莫大でしょう。

結合中のモジュール
同じ側面を持つ三角形のどれもが、決定的なユニットを形成します。三角形の斜角面に一定の温度を加えると、空間で限り無く結合します。例えば、30度と90度は、意義に叶います。

縮尺
縮尺が応用を決定します。一つの三角形は、更に四つの三角形によって分けられますし、又何倍にも増やせます。

駆動
空間でこの構成物を動かす為に、かなり可能性が高いのは、プロペラです。その他にも色々な駆動が想定できます。現在静電波駆動が研究されています。けれども、ジェット推進や、タービン、イオン駆動といった他の駆動にも可能性があります。

エネルギー
現在の観点から言って、軽くて小さい電力発電機が有意義なエネルギー供給物として問題になります。太陽電池、燃料電池、蓄電池が想定されます。

結合
このモジュールをどうやって結合させるのでしょうか?此処でも、構成物が自ら助けます。ナノ技術に深く入り込むと、この構成物は、同じ原理から成り立っているのが分かります。(例;ヤモリの原理、付着テープ)同様に、低圧と電子磁気作用を使ってこの結合を達成するのが可能でしょう。

操作
操作は、各々の飛行物が独立して行われる事もあるし、物体が結合した後で、全体の形成物とその課題を操作する中央コンピューターを通して行われる事もあります。結合の前に、群れの中でユニットが操作される場合は、群れシステムの法則に従って行われます。

群れの知性
群れシステムの中では、個々全てが同じです。群れ出動目的に関しては、個々の物は比較的役に立ちません。個々の物が大きな数になると、その内のいくつかが欠損しても、また外部に障害が起きた場合でも全システムは頑丈です。それに加えて、群れはその行動を課題に合わせる事が出来ますし、それは、全システムの柔軟性を高めます。


h_da ダムシュタット大学
ユストス タイナット

学士資格, 運行
夏期 05